ソフトバンクは松坂の“恩返し”に戦々恐々

2018年05月31日 16時30分

工藤監督は松坂をどう迎え撃つのか

 昨季まで在籍した中日・松坂大輔投手(37)と6月8日からの次回登板で対戦することが濃厚なソフトバンクでは“怪物の恩返し”に戦々恐々とする声も上がっている。

 快投を続ける松坂について球団幹部は「その時、その時のベストである選択をしている。今の状況がどうなったかは結果論であって仕方がないことでしょう」と話す。ただ、球団関係者は「それはそうかもしれないけど」と複雑な表情だ。

「それこそ対戦して抑えられでもしたら、あれこれと言われるだろうし、何をやってるんだとなってしまう。投げて勝っているというだけじゃなくて、松坂の場合は話題性もすごい。中日ではすでに年俸分をはるかに超える働きをしているわけだからね」と話した。

 ソフトバンク時代の松坂は右肩痛に苦しみ、3年間で一軍登板はわずか1試合だった。復帰にはまだ時間がかかるとの見立てもあり、支配下選手から一度外れる形でのバックアップを検討していた。折り合わずに中日への移籍となった経緯がある。

 それが今季は復活勝利を挙げたばかりか、すでに6試合に先発して2勝3敗、防御率2.51。安定した投球を続けている。オリックス打線を6回1安打に抑えて、パ・リーグ相手にも力を発揮した。球界の話題を集めてもいる。

 しかも、本来ならばソフトバンクは投手王国であるものの、故障者が続出しているチーム事情もある。交流戦の開幕時点で先発は和田、東浜、千賀が不在。交流戦初戦の阪神戦にしても、快勝して一安心したが、先発に救援投手の岡本が上がったほどだった。

 もちろん、チームの状況が異なる中日に移籍したからこそ、再生できた面があるのは間違いないが…。王者が「平成の怪物」の重圧に耐えられるか。