鳥谷が連続出場記録が止まった翌日に安打 リセット効果で阪神浮上できるか

2018年05月31日 16時30分

9回に代打で登場し、右前打を放つ鳥谷

 虎の鉄人が再出発だ。29日に連続試合出場記録が歴代2位の1939試合で途切れた阪神・鳥谷敬内野手(36)は、30日のソフトバンク戦(甲子園)に3点を追う9回一死一塁から代打で登場。大歓声を背に受けながらしぶとく右前へ運んでチャンスを演出した。

 記録が止まった翌日の一打に鳥谷は「(伊藤)隼太が出ていたし、つないでいければと思っていた。再スタートというのはないが、持ち場で頑張ります」とキッパリ。金本知憲監督(50)もベテランの奮起に「引っ張っての安打。コースも難しかった。練習から違っていて『いいな』と期待していた。(今後も)ああいう打球を打てるのではないかと思っている」と賛辞を贈った。

 偉大な記録がストップしたことは球界内外に大きな衝撃を与えた。しかし、マイナス面ばかりではない。これまでチーム内には記録のための“温情出場”をいぶかしむ声もあったが、いざ記録ストップとなったことで状況は一変。チーム関係者が「寂しさもあるけど、連続試合出場の記録が終わってホッとしているところがある。信頼が厚い選手だし、ずっと『今後はどうなるんだろう』『いつ終わるんだ』とみんな気をもんでいたからね」と話すように、積年の悩みが解消されたことで風通しが良くなっているという。

 鳥谷が代打で登場した際、球場がこの日一番の盛り上がりを見せたように虎党の心境にも変化が表れている。球団関係者は「最近は鳥谷が出たときにヤジが飛ぶこともあったけど、今日は大声援だった。もともと人気はナンバーワンの選手。再出発となってさらにファンからの後押しも大きくなるだろう」と期待を寄せる。チームは連敗を喫して勝率5割に逆戻りとなったが、鳥谷のリセット効果で盛り返したいところだ。