相次ぐ主力の故障離脱に見舞われているソフトバンクで、交流戦中の一軍復帰も視野に入っていた和田毅投手(37)の前半戦復帰が絶望的であることが29日、分かった。

 左肩違和感のため開幕から二軍で調整を続けてきた和田は、19日のウエスタン・リーグの広島戦(由宇)に先発して6回2安打1失点と好投したが、登板後に左肩に強い張りを発症。その後も張りが取れず、30日に予定していた二軍戦を回避して様子を見てきたが、今後は数週間のノースロー調整が決まった。

 今回は左肩の張り、疲労感が完全に抜けるまで投球練習を回避。前回の復帰プランより、慎重を期すため実戦復帰までには「ノースロー期間のさらに倍ほどの時間がかかる」(チーム関係者)という。

 倉野投手統括コーチは「和田は一歩後退した状況」と語っていたが、実際はより深刻な状態。千賀、東浜も戦列から離れ先発陣の台所事情が苦しい中、復帰間近と思われた左腕の長期離脱はチームにとってさらなる痛手となりそうだ。