中日が27日の広島戦で4点差をはね返す逆転勝利を収め、敵地マツダスタジアムで4年ぶりのカード勝ち越しを決めた。

 鬼門を突破した立役者は4番のダヤン・ビシエド内野手(29)だ。5―7の8回、一死満塁で一岡のカットボールを右中間に運ぶ走者一掃の逆転二塁打を放ち勝負を決めた。「とても集中していた。うまく反応できた。この球場、広島の地で勝てたのがうれしい」と自身初体験となったマツダの勝ち越しを喜んだ。

 この日、決勝打を含む3安打6打点の大暴れを見せたビシエドだが、前日(26日)は5打席で無安打に終わり「自分に怒っていた」という。ムカムカした気持ちは収まらず「頭をすっきりして気分を一新した」とバリカンで頭を刈ることにした。

 ところがここで思わぬミスが…。いつものビシエドは8ミリほどの設定で刈り上げるのだが、バリカンはガルシアが設定している1ミリのままになっていた。そのことに気付かずに刈ってしまい「あっ!」と思ったときには時すでに遅し。仕方なくそのまま全部を刈り上げ、出来上がりはほとんどスキンヘッドになってしまった。

 ところがケガの功名というべきか、このヘアスタイルで「素晴らしい日になった」と結果は二重丸。そもそもガルシアはビシエドに頭を刈ってもらってから急に運が良くなり、今ではチーム勝ち頭の6勝を挙げる活躍を見せている。幸運の1ミリ刈りにビシエドは「(このヘアスタイルを)続けていきたいね」とニンマリ。今後、中日ナインに1ミリ刈りが流行するか。