二軍調整中の阪神・藤浪 進まぬ再生計画

2018年05月24日 16時30分

二軍調整中の藤浪

 阪神が完全復活を目指す藤浪晋太郎投手(24)の“再生計画”に頭を悩ませている。今季の一軍登板は4月20日の巨人戦が最後で現在は無期限二軍調整中の身。ここまではウエスタン・リーグで2試合に登板し、8日のオリックス戦では7回無失点、15日のソフトバンク戦は6回1失点といずれも結果を残した。藤浪自身も「反省するところはあるが、感覚は悪くなかった。意図を明確にした投球ができている」と手応えをつかみつつあるようだが、なぜかチーム関係者は苦虫をかんでいる。

 理由は課題が克服できたのかどうか判断できない状況にあるからだ。球団関係者が言う。「じっくり調整できていてフォームにも安定感が出てきている。ただ、幸か不幸か投げた試合では相手打線が左打者ばかり…。右打者への投球内容が大事なのに死球を怖がっているのか相手チームが右打者を出してこないから判断がつかないんだよ…」

 確かに8日のオリックス戦はスタメン9人中8人、15日ソフトバンク戦は9人中7人と左打者ばかりがズラリ。つまり、右打者とのガチンコ対決がお預けになっているというわけだ。

 今季一、二軍を通じて与死球はゼロ。現在の藤浪に非があるわけではないが、昨季までの“死球癖”の強烈なイメージが残っているのか、右打者との対戦が極端に少ないというジレンマに陥っている。

 藤浪は次回24日のウエスタン・リーグのオリックス戦(鳴尾浜)に先発する可能性があるが、香田投手コーチは「(一軍昇格への)目安を設けているわけではない。安定したものを出してもらいたい」と改めて“無期限二軍調整”であることを強調した。13年ぶりのリーグ制覇に向けて不可欠な戦力である藤浪だが、まだトンネルの出口は見えてこない。