プロ入りから20年連続本塁打 広島・新井は生きた教材

2018年05月24日 16時30分

初回に3ランを放った新井

<広島9-3巨人(23日)>まだまだ老け込んではいられない。広島の新井貴浩内野手(41)が23日の巨人戦で初回に1号3ランを放つなど2安打5打点と大暴れ。プロ入りから20年連続本塁打となった一発で球団最年長記録を更新した。

 今季は左ふくらはぎを負傷して14年ぶりに開幕一軍を逃したが、新井の存在感はファームでも健在だった。治療やリハビリを経て二軍に合流した際には、開幕一軍を勝ち取りながらも二軍落ちした美間に対して「(打席で)間が取れていない。結果を残さなきゃと意識し過ぎ」とアドバイス。そんな大先輩の助言もあって美間は試合前の打撃練習で極端に左足に体重を乗せてから体重移動するフォームを試し、タイミングの取り方を見直した。その成果が実を結び、6年目の若鯉はこの日の初回にプロ初打点をマークした。

 打率1割9分5厘と不振にあえぐ安部には練習後、ベンチ裏のミラールームで身ぶり手ぶりを交えながら言葉を交わす姿もあった。いずれも新井は「聞きに来たから教えられることを言っているだけ」と謙遜するが、ナインにとっては貴重な教材となっている。

 教えるだけではない。5月に入って47打数17安打で打率3割6分2厘(シーズンでは同3割3分8厘)と好調で月間MVP候補にも挙がっている野間をイジリの標的にして、この日も「(本塁打が出たのは)試合前、野間さんにいっぱい触ったから。野間さんのおかげです。野間さんの御利益です」と話すなど笑いの発信源にもなっている。挫折あり、笑いあり、本塁打あり――。若手に交じって何でもする新井さんは、まだまだ元気いっぱいだ。