中日・松坂大輔投手(37)が23日、西武時代の2006年以来、12年ぶりとなる球宴出場に意欲を見せた。

 ここまで2勝(3敗)をマークし、「マイナビオールスターゲーム2018」(7月13日=京セラドーム、14日=熊本)のファン投票用紙に、先発部門でノミネート選手として記載されている。

 昨季まで在籍したソフトバンク・工藤監督が、21日の開催要項発表会見の席で「復活して勝っているのは素晴らしいこと。球宴に選ばれて、復活したんだということをアピールしてもらえれば、またファンも同世代の人たちも喜ぶのでは」とコメントしたが、これに松坂が反応した。

 この日、DeNA戦が雨天中止となり、横浜スタジアムで練習した右腕は「工藤さんにそう言ってもらえるのはありがたい。僕は何年もそういう舞台に立てる機会が全くない状態だったので、そういう話が出てくることはありがたいです」と感謝の言葉を並べた。

 その上で「これからオールスターというのは一つのモチベーションになると思うので、出られるようになったらいいですね」と闘志を燃やす。熊本で開催されることに関しても「投げる機会があればいいなと思います。九州には福岡とかお世話になった方がいるし、いろんな形で恩返しができたら」と話した。

 森監督は、登板間隔を開けるなど右肩の状態に配慮した先発ローテーションを組んできた。球宴出場となれば、故障など不測の事態も心配なはずだが「オールスターに出てくれるのが一番いいんじゃないの。ウチのファンだけが(投票を)入れるかどうかを別物としても、ヨソの球団のファンも松坂が(投票用紙に)いれば、ついでにじゃあ入れちゃうおうかって気が変わるかもしれないし。熊本でやるならそれもありかな。選ばれれば、だよ。選ばれないとは思うけどな」と苦笑しながら独特な“森節”で背中を押した。