2戦連発の7号! 巨人・岡本覚醒の裏に清宮への対抗心

2018年05月16日 16時30分

2試合連続の7号ソロを放った岡本

 覚醒にはワケがある。4年目にしてクリーンアップに欠かせない存在となった巨人・岡本和真内野手(21)が15日のヤクルト戦(鹿児島)で2試合連続本塁打を放った。試合は1―2で惜敗したものの、一時同点とする7号ソロはまたもや逆方向へ飛んだ。昨年までのもたつきがうそのように大爆発し続ける背景には、意外にも怪物ルーキーへの“対抗心”があった――。

 火口から噴煙を上げる勇壮な桜島を望む鴨池野球場で、岡本のバットがうなりを上げた。0―1で迎えた4回先頭の第2打席。ここまでチームが1安打に封じられた相手先発左腕・ハフの初球、外角高めの直球を逆らわずに打ち返し、夜空に舞い上がった打球が右翼フェンスを越えた。

 13日の中日戦(東京ドーム)で放った3ランと同様、打球方向は右打者にとっての逆方向。1点を追う9回も無死から左前打でチャンスメーク。敗れはしたものの、最近5試合で4度目のマルチ安打と好調の岡本には由伸監督も「2試合連発でいいホームランが出たし、最終回もヒットを打ってチャンスを作ったので良くやったと思います」と目を細めた。

 数字は申し分ない。打率3割4分8厘は坂本勇に次ぐチーム2位で、26打点は同1位。7本塁打もゲレーロに並んで同トップだ。岡本は「勝たなきゃ意味がないので頑張ります」と責任感をにじませつつも、2戦連弾には「食らいついていったのでいい結果になりました」と振り返った。

 日増しに頼もしさを増していく主砲候補。その胸の内には日本ハムの怪物ルーキー・清宮幸太郎内野手(18)への思いがある。清宮は一軍デビューから7試合連続安打をマークし、9日には待望のプロ初本塁打。完璧な一発を映像で確認した岡本は「すごいとしか言いようがないですよ」と目を丸くするばかりだった。

 2人の共通点は少なくない。高校生離れした長距離砲として甲子園を沸かせ、ともにドラフト1位でプロ入り。岡本も清宮と同じくルーキーイヤーの2015年9月5日のDeNA戦(横浜)で初本塁打を記録した。今年で4年目となり、清宮よりも長くプロの世界でもまれてきた。それでも岡本は「(清宮の本塁打は)マグレじゃないと思いますよ。よそ行きのバッティングをしないですもんね。いつも自分のバッティングをしようとしているように見えますし、それでずっとヒットも打っていましたから」とし「僕も1年目に打ちましたけど、あれはマグレです」と、どこまでも控えめに自分をダブらせ続けた。

 清宮はこの日の西武戦で22打席ぶりの安打となる二塁打を放った。そんなプロ1年生への“ライバル心”をバネにする岡本がどこまで暴れ続けるか、今後も目が離せない。

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