松坂先発に巨人営業サイドがホクホク顔

2018年05月14日 16時30分

松坂から先制2ランを放った吉川

<巨人9-5中日(13日)>中日・松坂大輔投手(37)が13日の巨人戦(東京ドーム)に先発登板。3回途中で右足のふくらはぎに強い張りを訴え、緊急降板したが、今季初めてのビジター登板ということもあり“松坂効果”で大盛況だった巨人サイドからは喜びの声が上がった。

 勝利後、高橋由伸監督(43)は「前半にいい攻撃ができて良かった。(吉川)尚輝の(プロ初)ホームランは距離も出ていたし本人も1本出てうれしかったんじゃないかな。松坂という偉大な投手からだし、記念になるというか1号としてうれしいと思う」と笑顔で話した。

 初回わずか3球で2点を奪い、4月5日の初対戦(ナゴヤドーム)に続く対松坂2連勝をマーク。吉川尚が「一生忘れない」という先制のプロ初本塁打に、若き大砲・岡本にも6号3ランが飛び出した。先発野上も6回1失点で今季4勝目と前夜の完封負けのショックを吹き飛ばしてのカード勝ち越しにチームのムードは最高潮となった。

 もっとも松坂に感謝したのは現場だけではない。営業サイドも大喜びだった。この日の試合は日曜日にもかかわらずナイターで行われ、さらに天候も大雨と観客動員にとって悪条件が重なったが、松坂の登板が決まり前売り券が飛ぶように売れ、最終的に4万3430人の観衆を集めた。

“松坂効果″が出たのは登板当日だけではなかった。当初、中10日での松坂登板の可能性が高かった11日のカード初戦はエース菅野の登板、橙魂ユニホーム配布日も重なり実数発表を始めた2005年以降、最多となる4万6855人の観客動員を記録した。 巨人の球団スタッフも「どう考えても松坂投手のおかげです」とニンマリ。中日戦は昨年6月の東京ドーム3連戦(23~25日)で平均4万2820人と広島戦や阪神戦と比べると苦戦するカードで、今季中日の本拠地での観客動員数を昨年から18・3%も伸ばした松坂人気の“おすそ分け”に笑いが止まらなかった。

 松坂は右足の状態次第によっては今後、体に負担の少ない本拠地限定登板になることも十分に考えられる。他球団の営業関係者も松坂の動向から目が離せそうもない。