中日が12日の巨人戦(東京ドーム)に今季初のクリーンアップ揃い踏みで快勝し、4月29日以来の単独最下位を免れた。

 号砲は和製大砲の5番・福田永将内野手(29)だ。0―0の4回、143キロの真っすぐをバックスクリーン右に叩き込み「思い切って振りました」。開幕から不振が続いた福田の11試合ぶりの一発で先制すると、6回には、4番のダヤン・ビシエド内野手(29)が「完璧だね。すごい感触だった」という、左翼席後方の看板にぶち当てる超特大の5号で追加点を奪う。

 飛距離十分ながらわずかに看板一つ違いで、賞金100万円相当の賞品はもらえなかったが、チームには大きな得点となった。

 とどめは首位打者のヒゲ男、3番のソイロ・アルモンテ外野手(28)だ。二死一、二塁から左翼席への6号3ランで巨人を突き放し「うまく体が反応できた」と納得の表情を浮かべた。

 中日は開幕から2本以上の本塁打が出た試合は5連敗中だったが、そんなジンクスも打破。投げてはオネルキ・ガルシア投手(28)が来日初完投初完封でチームトップの4勝目(1敗)を挙げた。