西武は9日、ソフトバンクに連敗し今季、本拠地初黒星。開幕から続いていたメットライフドームでの連勝は「12」でストップした。

 辻発彦監督は「十亀はここというところで力んじゃったんだろうね。相手がソフトバンクというところで気持ちのどこかに“しっかり投げなきゃ”というのがあったのかな。もう少し力の抜けた状態で投げられたらね。でも先発としての仕事は十分果たしてくれた。やっぱり(打線が)打てなかったからね」と7回3失点(自責2)の先発・十亀を擁護した。

 続けて「今日は特に良かった。高めに浮いてこないし、球持ちがいいのか差し込まれる。遅いカーブがある。スライダーも制球がいいので的が絞りづらい。対戦した中で完璧にソフトバンク1、2のピッチャーでしょう。ウチの打線が1点も取れないんだから、そう思うしかない」と8回途中、散発4安打に封じられた相手先発・石川をたたえた。

 ソフトバンクに2試合連続の零封負けで、ゲーム差は4・5。指揮官は「ホークスは投手力もいいし、打線もいい。経験のある選手が多い力のあるチーム。これからはがっぷり四つでやっていければいい」と対戦成績3勝3敗の五分からの戦い方にも言及した。