巨人・ゲレーロ 大爆発の裏に契約時のファインプレー

2018年05月07日 16時30分

6号を放ち、ナインとハイタッチするゲレーロ

 巨人の主砲アレックス・ゲレーロ外野手(31)が鬼門の一つを突破した。6日のDeNA戦(横浜)は8―12で敗れたが、新助っ人は4回と6回に2打席連続本塁打を放った。昨季本塁打数が0だった横浜スタジアムでの大爆発の裏には巨人の契約時の“ファインプレー”があった。

 敗れはしたがDeNAに“やりにくい相手”と思わせたに違いない。先発・野上は3回7失点の大乱調。4回で8点差をつけられ誰もが諦めムードの中、ゲレーロが4回一死から相手先発・京山のチェンジアップを左中間席に叩き込んだ。

 勢いに乗った大砲は6回一死一塁、今度は2打席連発となる7号2ランを右翼席へ。今季、走者を置いて初のアーチをかけた。

 中日に在籍した来日1年目の昨季は35本塁打でキングに輝き、広いナゴヤドームで17発。だが、球場が狭く本塁打が出やすいといわれる横浜と神宮でなぜか0本だった。「簡単に入ると思ってかえって力が入り過ぎるみたい」と球団スタッフも首を捻っていたが、そのジンクスを見事に破った。

 今季の“進化”を象徴するのが選球眼だろう。昨季510打席でわずか24四球だったのが、今季はすでに16四球。前出スタッフは「出塁率にインセンティブがついたことでチームのために四球を選ぶようになった。そのため自然とボール球に手を出すことが少なくなり見極めもできるようになった。連弾も出たし、本塁打数もこれからどんどん増えていくと思う」と分析する。

 各球団とも助っ人のインセンティブには頭を悩ませている。DeNAはラミレス(現監督)が巨人から移籍した1年目の2012年、長打を求めて四球にインセンティブをつけなかった。その結果、504打席でわずか18四球。チームによって助っ人が四球で歩くことはマイナスとみているケースもある。その点、今季の巨人は5番に定着した岡本の成長もあり、ゲレーロの出塁数が得点力アップに直結しているのも確か。この日は猛烈な追い上げも勝利につながらなかったが、契約時の“ファインプレー”が今後も攻撃陣の活性化を呼ぶ可能性は十分だ。7回にも適時打を放ち3安打4打点のゲレーロは「ヨコハマで打てた。残るはジングウだ」とニッコリ。打率3割1分6厘、7本塁打、24打点と好成績とキープする助っ人が、自らのバットと選球眼でチームの浮上のきっかけをつくる。