4勝目 田中好投の舞台裏 プレート踏む位置を三塁側へ

2018年05月01日 16時30分

エンゼルス戦に先発した田中

【テキサス州ヒューストン30日(日本時間1日)発】そろそろエンジン全開か。ヤンキースの田中将大投手(29)は前回28日(同29日)のエンゼルス戦で6回を今季最多の9奪三振で1失点と好投。大谷が前日に負傷したため夢の対決こそ実現しなかったが、4勝目(2敗)を挙げた。次回は3日(同4日)のアストロズ戦となる見込み。相手は世界一軍団ながら昨季のリーグ優勝決定シリーズでは2試合、計13回を2失点と圧倒した。

 エンゼルス戦では通算2996安打、619本塁打のプホルスから真ん中低めいっぱいの直球で見逃し三振を奪うなど、田中はフォーシーム主体で勝負した。カギとなったのがプレートを踏む位置で、久々に日本時代から多用してきた三塁側を選択。ロスチャイルド投手コーチは「田中が思いついて、ブルペンの(投球練習)時に移動していいか聞いてきた。(登板間の)ブルペンで実際に三塁側に移動してどうなるか試したが、田中も好んでいたし、私もいいと思った」と舞台裏を明かす。

 右投手が三塁寄りから投げればホームベースを広く使え、右打者の外角低め直球や左打者の内角スライダーなど、ボールに角度がつき、効果が増すとされる。ロスチャイルド・コーチも「フォーシームをより効果的に使うのも理由の一つ。右打者にとってはいいプラン。何より重要なのは田中自身が三塁側から投げることを心地よいと感じていること」と田中の選択には大賛成の様子だ。

 昨季よりツーシームの割合が減っていることも影響したようで「ツーシームもいい武器にはなるが、制球が困難だったようだ。今はフォーシームを使う方がより配球にも生きていると思う」(同)とも話した。

 18連戦中のヤンキースはこの日未明にヒューストン入り。野手は軽めの打撃練習で体をほぐし、田中もグラウンド上ではキャッチボールのみ。2連勝中の右腕は「精度はまだまだ上がっていくと思ってますよ。フォーシームだけじゃなくて他の球種に対してもそう思っている」と手応えを感じている。ア・リーグ西地区首位を快走している世界一軍団を力でねじ伏せる投球をしてくれそうだ。