エンゼルスの大谷翔平投手(23)は27日(日本時間28日)ヤンキース戦の試合前、田中将大投手(29)にあいさつし、笑顔で握手した。28日(同29日)の第2戦に田中が先発し、打者・大谷と5年ぶり、メジャーでは初対決する予定だ。

 開幕から話題をさらっている大谷を米老舗スポーツ誌スポーツ・イラストレイテッド最新号(4月23日~30日)は、計10ページにわたる巻頭特集を掲載している。「OH, MY! OHTANI!」という見出しとともに、大谷の開幕直後のパフォーマンスについて「これまでの野球界では見られなかったショーであった。そしてそれはまだ始まりに過ぎない」と伝えた。ベーブ・ルースの記録と比較(別表)。6項目中5項目で大谷が上回り、残り一つはタイと、そのすごさをクローズアップしている。

 大谷の好きな選手の一人はヤンキースのGM特別アドバイザーを務める松井秀喜氏(43)で、2002年の50本塁打を打ち、そのオフにメジャーに挑戦したことが、当時、8歳の少年に大きな影響を与えたと分析。大谷は通訳を通して、松井氏がメジャー移籍を決断したことを「とてもいいことだと思った」と振り返る。そして「(松井氏がメジャーで)大活躍している姿を見ることは、誇らしいものだった。もし(松井氏がメジャーに)行っていなかったら、日本の素晴らしい選手がどのように米国でプレーできるのか、見ることができなかったわけですから」と付け加えた。

 同誌は日本での熱狂についても伝えた。「レストランの客は会話をするのをやめ、テレビモニターの前に集まる。彼が打席に入ろうとすると、オフィスで働く人たちは仕事をやめる」。また、日本ハムナインが大谷を気にかけている例として2号本塁打を打った時、「(チームメートは)みんな、(遠征先の)クラブハウスで見ていた。誰もがクレージーになっていた」というレアードの証言を取り上げた。

 最後に「どうか彼をずっと信じてやってください」という日本ハムの栗山英樹監督の言葉を紹介し、エンゼルスがキャンプ中から結果が出ていなくても二刀流を信じ続けたことを評価した。

 その大谷の次回登板は5月1日(同2日)のオリオールズ戦となることが決まった。