大谷「メジャー初4番」57年ぶり16人目の快挙を安打で飾る

2018年04月23日 11時30分

6回に技ありヒットを放った大谷

【アナハイム22日(日本時間23日)発員】エンゼルスの大谷翔平投手(23)はジャイアンツ戦に「4番・DH」で先発し、4打数1安打だった。メジャーで4番を打つのは初だ。2打席連続空振り三振で迎えた3打席目で右前へ安打を放った。チームは敗れたが、57年ぶり16人目の快挙を安打で飾った。

 6回一死一、二塁で3度目の打席が回ってきた。マウンドは先発のメジャー通算123勝右腕クエトだ。ここまで2打席はチェンジアップで連続空振り三振だ。初球、外角低めに外れるチェンジアップを見送り、2球目のフォーシームを空振り。3球目のチェンジアップは外角に外れ、4球目のチェンジアップは外角ギリギリに決まった。カウント2―2。5球目、真ん中低めに沈むチェンジアップを、体勢は崩されながらもバットのヘッドだけ残し、ライナーで右前へ運んだ。芸術的な一打は4番での初安打だ。エンゼル・スタジアムは大歓声に包まれた。これで一死満塁としたエンゼルスだったが、5番バルブエナは遊ゴロ併殺打に打ち取られ、無得点に終わった。

 試合前、ソーシア監督は大谷を4番に起用した理由を「打席でも落ち着いているし、大リーグの投手にも慣れてきている」と説明。主砲・プホルスに休養を与えるための措置とはいえ、メジャーデビューからわずか先発出場10試合目(野手出場)の新人をクリーンアップに据える信頼を語っていた。

 1914年以降、先発として3試合以上登板した投手が「4番」で起用されるのは1961年、ドン・ラーセン(カンザスシティー・アスレチックス)以来、57年ぶり16人目。5月23日のワシントン・セネタース戦に「4番・左翼」で出場し、4打数無安打。この年の打者としての先発はこの1試合のみ。ちなみにラーセンはヤンキース時代の1956年ワールドシリーズ第5戦で史上唯一の完全試合を達成している。

「4番」として最多出場した投手は19年のベーブ・ルース(レッドソックス)でこの年、ルースは119試合に「4番」で起用され打率3割2分2厘、29本塁打、114打点を挙げ本塁打、打点の2冠に輝いた。

 次点は2004年にマリナーズのイチローが262安打をマークするまでメジャーのシーズン最多安打の記録を保持していた16年のジョージ・シスラー(セントルイス・ブラウンズ)の76試合。3位はルースが二刀流として唯一、2桁勝利2桁本塁打(13勝11本塁打)をマークした18年の74試合となっている。大谷はどうか。

 初回二死一塁は早いテンポで追い込まれ、カウント1―2から真ん中から外角低めへ抜けて落ちるチェンジアップに空振り三振に倒れた。

 4回一死走者なしの第2打席は外角へのチェンジアップを2球続けて見逃し、0―2と追い込まれると3球目の外角低めのチェンジアップにバットは空を切った。
 8回一死無走者は4番手の左腕ワトソンの前にカウント1―2からツーシームを打って、遊ゴロだった。