<西武9-8ロッテ(20日)>西武の菊池雄星投手(26)が20日のロッテ戦(メットライフ)に先発し、8回5安打5失点ながら打線の大量援護でリーグトップの4勝目をマークした。

 8回には折れたバットが右足に直撃するアクシデントも、一時ベンチに戻った後、再びマウンドに立ち、この回を投げきった。

 菊池は右足の状態を「(ヒザは)大丈夫です」と問題なしを強調。投球内容には「(点の)取られ方が良くなかった。取られちゃいけないところで取られた。情けないです」と反省しきりだったが、それも無理はない。ネット裏のメジャースカウト軍団に、2試合連続で醜態をさらしてしまったからだ。

 今オフのメジャー挑戦が既定路線の菊池に対しては、毎試合メジャースカウトたちがネット裏から熱心に視線を送っており、この日はヤンキース、ジャイアンツ、アスレチックスなど10球団のスカウトが集結。

 それが前回の楽天戦の6回5失点に続いての乱調とあって、あるメジャースカウトは「悪かった。真っすぐも制球できなかったし、データが取れない」と嘆き節だった。

「次こそは自分の投球で打線にいい流れをもっていけるようにしたい」と話した菊池。自身の夢の実現のためにも、調子を上げていきたいところだが…。