【ミシガン州デトロイト発】ヤンキースの田中将大投手(29)が15日(日本時間16日)、季節遅れの大寒波に振り回された。すでに16日(同17日)のマーリンズ戦の先発が決まっていたが、ミシガン州に寒波が襲来した影響で、前日の試合が中止に。この日のタイガース戦はダブルヘッダーで開催予定だったが、朝から雪交じりの強い風雨となったことで先行きが見えなくなった。

「2試合ともに中止」が決まれば、田中は中7日で19日(同20日)のブルージェイズ戦に回ることになっていた。10日間の故障者リスト入りから復帰するベテラン左腕サバシアの登板日を17日(同18日)に設定していたためだ。

 ところが、午前11時過ぎに「1試合目は中止。2試合目は天候次第で決める」とのアナウンスが…。「天気のことは何も言えないっすよ。天気に聞いてください」と笑っていた田中も室内で淡々と体を動かしていたが、この段階では次回登板が翌日か4日後か流動的で、スッキリしない気分を強いられた。

 結局、午後1時過ぎに2試合目の中止が決まった。代替試合は6月4日(同5日)にダブルヘッダーで開催される。

 両軍とも中止を望んでいたものの、コミッショナー事務局と選手会との折衝に時間がかかったという。ブーン監督は「この天候でやらなくて良かった」と安堵の表情。田中の先発は1日スライドした17日(同18日)のマーリンズ戦に決定した。サバシアは19日(同20日)となり、開幕時の先発ローテーションに戻った格好となった。

 思わぬドタバタに振り回された背番号19。あとは地元ニューヨークでベストの投球を披露するだけだ。