田中の「5年目進化」にヤンキース首脳陣感心

2018年04月03日 16時30分

円熟味を増す田中の投球術(ロイター=USA TODAY Sports)

【ニューヨーク発】ヤンキースの地元開幕戦が2日(日本時間3日)、雪の影響で中止となった。当初は積雪量も少なく決行できるとしていたが、やむ気配がないため午前9時前には中止が決定。休日に充てられていた翌3日(同4日)に行われる。

 ブーン新監督としては、地元での初陣がお流れになった格好だが、残念がる様子もなく「『100%雪』の予報どおりだったね」と苦笑い。田中将大投手(29)は球場入りこそしたが、中止を知りほどなく帰宅した。次回登板は5日(同6日)のオリオールズ戦の見込みだが、今回の中止による影響はなさそうだ。

 今季、初登板初勝利を挙げた3月30日(同31日)のブルージェイズ戦では、6回を3安打1失点、8三振と試合をつくったが、本人はストレート系やスプリットが操れず「全然どうにもならない」状態だったと語った。そこでスライダーを軸に、持ち前の修正能力で乗り切った。

 これをロスチャイルド投手コーチは「ゲーム中に直感のようなものが働く。生まれ持った才能じゃないかと思う」と、5年目の進化に感心しきり。「彼は調子がよくないなかでも使える球種を持っている。多くの投手は投球に『幅』がないから、修正するすべがなくなってしまう。しかし、彼は球種が豊富だからそれができる」とも語った。

 またスライダーを縦横の軌道だけでなく、球速にも変化をつけて投げ分けていたことにも「年を重ねるたびに、スライダーの軌道が変わってきている」と評価した。まだ29歳の田中だが、円熟味を増すその投球術は、首脳陣をうならせている。