本当にやばいぞ 大谷OP戦18打数2安打1割1分1厘

2018年03月14日 16時30分

空振りしてヘルメットを飛ばす大谷

【アリゾナ州テンピ13日(日本時間14日)発】メジャーで二刀流は通用するのか――。エンゼルス・大谷翔平投手(23)が休日返上で午前11時から行われた「キャンプゲーム」という実戦形式の打撃練習に参加した。先発枠入りを目指す左右の投手相手に計9打席で8打数2安打3三振1四球。これまで打席内でのタイミングの取り方に四苦八苦し、OP戦で18打数2安打(打率1割1分1厘)の打撃は精彩を欠いたままだ。

 エンゼルスの首脳陣は打者・大谷に関して、開幕まで「50打席」をメドにスケジュールを組んでいる。前日のレッズ戦終了時で消化したのは21打席。約2週間後に迫った開幕戦に向け、まだまだ打席数を重ねる必要がある。チームの休日だったこの日、大谷がマイナー選手中心のキャンプゲームに出場したのは、その方針に沿ったものだ。

 対戦した2投手は、いずれも先発枠入りを目指す右腕トロピアーノと左腕スカッグス。前者はメジャー通算7勝7敗、防御率3・81で昨季は登板なし。後者は昨季16試合で2勝6敗、防御率4・55だった

 先に対戦したのはトロピアーノ。大谷はその立ち上がりをとらえ、第1打席で左中間へ二塁打、2度目の打席で右前打と久しぶりにバットから快音を響かせた。ただ、この日の安打はその2本だけ。トロピアーノが球数を重ねて調子を上げてきた3打席目以降は再び沈黙した。

 特に技巧派のスカッグスにはサッパリだった。5度の対戦で4打数無安打1四球。ラスト3打席はすべて三振を喫した。大谷は同左腕に対して3打席連続での三振はチェンジアップ、スライダーで完全にタイミングを外された。最終打席はカウント1―2から外角への144キロのストレートに手が出なかった。

 結果はさておき、大谷は“収穫”を強調した。「タイプの違う投手の打席に立って、一打席一打席確認しながらできたというのはよかった。(テーマは)自分の距離感でしっかり待って振る。強く振るというよりは、しっかり振ることです」。久しく実戦で見失っている自分の「間」を取り戻す課題について言及した上で「今日はしっかりとらえている打席も多かったので、比較的よかったかなと。あとは実戦でどうかというのは、その都度確認しながらになると思う」と前を向いた。ソーシア監督も「いい打球もあったし、良かったよ。あとはタイミングの問題だけ」と楽観的だ。

 ひとまず実戦打席数は30に到達したが、まだ秘めたポテンシャルを発揮するまでには至っていない。もっとも、地元メディアからはバッシング報道は皆無。マイナー招待選手でメジャーに昇格しても年俸は最低保障の54万5000ドル(約5800万円)と安いことに加え、地元メディアの番記者は3社4人と少ない。これがヤンキースだったら、“投手か打者に絞るべき”などの論調で連日、報じられているだろう。環境も幸いしている。

 14日(同15日)のインディアンス戦以降の約4試合(12~15打席)でどこまで課題を潰していけるかが打者・大谷の宿題だ。

【投手としても正念場】バットで苦しむ大谷だが投手としての正念場も迫っている。ここまで実戦で3試合連続失点している大谷の次回登板は16日(日本時間17日)の本拠地ロッキーズ戦。メジャー相手に投げるのは初戦のブルワーズ戦以来だ。大谷は「明日はブルペンがあるのでそこで確認して特に相手が誰というのは関係なく投げれるようにしたい」と意気込みを語った。