田中の昨年の“金言”で開幕投手のライバル セベリーノが好投

2018年03月09日 12時00分

【フロリダ州タンパ8日(日本時間9日)発】4年連続開幕投手を狙うヤンキースの田中将大投手(29)は8日(同9日)、キャッチボールやノックなど軽めの調整を行った。次回のオープン戦登板について、ロスチャイルド投手コーチはあくまで「予定」としながらも中4日で12日(同13日)、ホームでのツインズ戦で投げることを明かした。

 開幕に向け着実にステップアップする田中がベンチで見守るなか、この日のフィリーズ戦のマウンドに上がったのが同じ開幕投手の座を争うルイス・セベリーノ投手(24)だ。いきなり159キロの直球を連発するなど3回無失点に抑え、順調さをアピールした。

 田中はキャンプ前、開幕投手について「そこは狙って調整していきたい」と語りつつ「ここ数年の中では一番の“強敵”もいますし」と、昨季14勝(6敗)とブレークしたセベリーノを意識する発言をしていた。

 そのセベリーノは昨シーズン開幕前、マウンド上で熱くなり投球が乱れる悪癖の解決法を田中に相談。田中は「冷静、落ち着き」のキーワードとともに、スペイン語で「我慢」という意味の「PACIENCIA(パシエンセ)」の言葉を授けた。さらにマウンド上でも忘れないよう、帽子の裏に書き入れるよう伝えた。

 実際に書き入れたセベリーノはその効果もあってエース級の大活躍。田中のライバルになるまで成長した。田中は「あんなボールを投げるピッチャーなんて、なかなかいない。彼の才能ですよ」と褒めたたえたが、セベリーノを直撃すると「今年も『パシエンセ』は僕のモットーだよ」と田中から送られた“金言”を胸に、投げることを明かした。

 4年連続か、それとも初名誉か。前日の実戦形式の投球練習シミュレーション・ゲームで3回5奪三振、1失点にまとめた田中とセベリーノの開幕投手争いがいよいよ本格化する。