ヤンキース・田中メジャー5年目の貫禄 OP戦初登板で納得の4失点炎上発進

2018年03月03日 12時00分

【フロリダ州タンパ2日(日本時間3日)発】ヤンキース・田中将大投手(29)が納得の“炎上発進”だ。オープン戦初登板となるブレーブス戦に先発し、1回1/3で34球を投げて1本塁打を含む4安打1四球で4失点。それでも「テーマをやり抜いたのは良かった」と振り返るなど、メジャー5年目の貫禄すら感じさせた。

 初回、先頭のインシアルテからこの日最速の外角144キロ直球で空振り三振を奪ったが、続くアルビーズには四球。昨季28本塁打の3番フリーマンを左飛に打ち取るも、4番カマルゴへの初球のカーブが大きく外れて得点圏に走者を背負い、3球目の直球を右翼線二塁打されて先制を許した。さらに5番アクーナにはカウント1―1から真ん中へ入った直球を中堅やや右寄りのスタンドに運ばれた。

 ボールのキレ、精度ともに精彩を欠き、2回にもつかまった。先頭のデッカーにカウント3―1から直球を右二塁打される。8番ジャクソンをスライダーで遊ゴロに仕留めたが、9番ライリーに投じた外角直球が真ん中高めに入って左中間への適時二塁打。4点目を失ったところで球数が34球となって降板した。

 オープン戦初登板で、まさかの大炎上。まだ本調子には程遠い状態であることを自覚しているようで、田中は「着実にステップアップ、ステップを踏めていっているとは思う」と振り返り「自分なりにテーマを持って、それをやり抜いたのは良かったと思います」と納得の表情まで浮かべた。

 投球内容を見れば、慌てないのもうなずける。34球中、スプリットはわずか2球。「もう抑えられるボールは分かっているから」と宝刀を必要最小限に控えたのは、投球の多くをカーブと直球のチェックに費やしたかったからだという。結果としてカーブの精度不足と直球を投げる際の角度に問題があることを確認できたのは収穫でもあった。

 昨年はオープン戦初登板から5試合、計18回2/3を投げて無失点と絶好調だったが、シーズンに入って苦しんだ。だからこそ「この時期にこんなボールで変に抑えているよりは、こうやって打たれてしっかりと向き合っていった方がいいと思う。そういう点では自分の手応えと結果にズレはないです」とのコメントにも説得力がある。

 まだ新たなシーズンの一歩目を踏み出したばかり。「自分なりにいろいろ感じる部分もあったので、しっかり修正していって、また次のマウンドに上がりたい」。メジャーで4年連続2桁勝利を挙げている背番号19に焦りはない。