【フロリダ州タンパ発】ヤンキースの田中将大投手(29)は28日(日本時間1日)、オープン戦初登板となる2日(同3日)のブレーブス戦に備えてブルペン入りし、球筋を確認しながら躍動感のあるフォームで投げ込んだ。ノーワインドアップで13球、セットポジションで8球、再びノーワインドアップに戻って6球、合計27球投げた。

 速球を上下左右に投げ分けた。打席に立ったロスチャイルド投手コーチから「エクセレント!」の声が飛ぶ。左打者の内角低めに速球が決まると「ライト・ゼア!(そこだ!)」と同コーチは満足そうに首を縦に振った。

 2月25日(同26日)の実戦形式のシミュレーションゲーム登板後、田中は「真っすぐが狙ったところよりちょっと高かったし、納得いかないところがありました」と話したが、この日は「前回のシムを踏まえての投球練習ができたと思っているので、もうあとはゲームに入っていくだけですね」と納得。しっかり修正できたようだ。

 今キャンプで最も躍動感があふれているように見えた投球フォームについては「別に特に意識したわけじゃないですけど、まあそれだけ順調にきているということじゃないですか」と明るい表情。メジャー5年目、現時点で死角はない。