松井氏が巨人ナインを米国からネット指導

2018年02月13日 16時30分

岡本の特打を見ながら由伸監督(左)と話し込む松井氏

 ゴジラ先生、遠隔レッスンもOK――。巨人の宮崎春季キャンプで臨時コーチを務めていたヤンキースGM特別アドバイザーの松井秀喜氏(43)が12日、役割を終えた。2年ぶりに古巣の面々を7日間にわたって打撃指導。近々に日本を離れて生活拠点の米国へ戻るが、海の向こうでも巨人の動向はネットでくまなくチェックする。特に今キャンプで個別指導した一部の野手陣に関しては開幕後も気付いた点をアドバイスしていく意向だ。

 表情には充実感が漂っていた。松井氏は宮崎春季キャンプ第2クール初日の6日から合流。2年ぶりに臨時コーチとして後輩たちにさまざまな助言を送るなど熱血指導を行ってきた。

 臨時コーチとして最終日となったこの日はグラウンド上で由伸監督ら首脳陣、選手たちを前に訓示を兼ねてあいさつ。ヤンキース時代からの盟友デレク・ジーター氏が口にしていた「エブリ・シングル・デー(毎日かかさず)」の言葉を用いて日々の積み重ねの重要性を訴えた。加えて「OBとしてやっぱりジャイアンツに勝ってほしい。勝ったジャイアンツを見て喜びたい。それにはみんなの成長が一番大事になる。これから毎日ここを離れてもチェックしていきます」と強調した。

 今キャンプではこれまで以上に初日から積極的に動いた。昨季、セ・リーグで打率最下位の小林や、わずか15試合の一軍出場に終わった今季4年目の岡本をマンツーマンで打撃指導。首脳陣から指導要請を受けた両者には2日目以降も下半身の使い方を意識しながら軸足に体重を残すゴジラ流打撃フォームを伝授し、事細かな助言を繰り返し送っていた。

 松井氏の金言や指導が実を結ぶかどうかは、すべて今後の本人たちの努力にかかっている。しかも開幕後、公式戦を戦っていくうちに実戦ならではの新たな疑問点が浮かんだり、壁にぶつかったりすることでスランプにはまってしまう可能性もある。だが、抜かりはない。こうした問題を想定し、松井氏は“秘策”も温めているという。それが動画による解析だ。

「小林や岡本らが、もし今後『打撃で聞いてみたい』と思ったら自分の打撃フォームを撮影して松井さんに送信することになる。松井さんも『自分で何かできることがあれば』と言ってくれているので、その動画を見ながら気付いたところをアドバイスしてくれるそうです」(球団関係者)

 ちなみに巨人の公式戦は米国内でもネットの動画サイトなどで視聴は可能。松井氏の“チェック対象者”が一軍の公式戦に出場していれば、実戦の打席で生きた球を相手にする姿もしっかり見られる。「松井さんが相手に教えたいことを撮影し、逆に映像化してそれを送信してもらうこともありそうです」と前出の関係者は補足した。

「私は予言者ではないから分からないが、伸びしろはどんな選手でも無限大。そう信じて日々頑張ってほしい」と松井氏。画期的な“ゴジラ・オン・デマンド”が打撃で伸び悩む小林や岡本を覚醒させるかもしれない。