松井VS由伸 秘めた闘争心? 「あいつよりみっともない動きできない」

2018年02月10日 14時00分

由伸監督(左)と視線を交わす松井氏

 ゴジラとウルフの揃い踏みに注目が集まっている。「ジャイアンツVSホークスOB戦」(10日、サンマリンスタジアム)にはジャイアンツOBとして巨人の宮崎春季キャンプで臨時コーチを務めている松井秀喜氏(43=ヤンキースGM特別アドバイザー)、そして高橋由伸監督(42)が出場予定。それぞれ「3番・中堅」「1番・右翼」でスタメンに名を連ねるが、実戦を前に両者はお互いを意識しまくり、バチバチと激しい火花を散らしていた。

 松井氏と由伸監督が同じ巨人のユニホームを着て試合に臨むのは、2002年10月30日の西武との日本シリーズ第4戦(西武ドーム)以来。10日の天気予報は雨で試合開催は危ぶまれているが、実施されれば大きな注目を集めることになる。

 空模様と同時に、どうしても気になるのは2人のコンディションだ。すでに現役を退いてから今年で松井氏が6年目、由伸監督は3年目に入った。さすがに今となっては現役当時のような動きは期待できまい。しかしながら両者は表にこそ出さないものの水面下で今回のOB戦に向け、黙々と調整を続けている。ただ、松井氏は由伸監督の調整具合を過剰なまでに気にしているようだ。

「今キャンプで選手がアップの際に(松井氏は)由伸監督と何度かキャッチボールをしていたが、あれは自分のことよりも相手の力量をチェックする意味合いのほうが大きかった。由伸監督が今、どれだけ投げられるのかどうか。それを知りたかったようです。OB戦では必然的に由伸監督とともに注目が集まるので、松井さんは『由伸よりみっともない動きは絶対にできない』と神経をとがらせているのです」(球団関係者) 松井氏は由伸監督とキャッチボールを繰り返していたことについて、本紙から「あうんの呼吸があったのでは」と問われると“オトボケモード”で「あうんの呼吸? 昔から、そんなものはなかったなあ」。さらに現在のコンディションに関しても「ブヨブヨだよ。バッチリなわけないでしょ。しまってないよ」とあえて謙虚な言葉に終始。だが、実際のところは「松井さんは隠れるようにして素振りやウエートなどの調整をかなりハイペースでやっています。それも由伸監督が今キャンプ、ハードワークで自身の体を鍛えていることを聞き、焦っているからでしょう」(前出の球団関係者)という。

 一方の由伸監督は松井氏と対照的。クールな心構えで“猛練習”を積んでいる。今キャンプ中は早朝から選手よりも早く宿舎を出発し、メイン球場まで約4キロの道のりをランニング。その後もグラウンドで外野のポール間を走ったり、ウエートも行っている。キャンプ2日目には選手の早出練習前に木の花ドームでマシン打撃を敢行したほどだ。

 そして松井氏との久々の競演についても「お互い何もできてないでしょ。あのキャッチボール見ればわかるだろ。(松井氏は)こっそりどこかで今ごろ(練習を)やっているんじゃないの?」などと述べ「センター(松井氏)とライト(由伸監督)で恥ずかしい思いをしないように頑張るよ。譲り合いしちゃうからな」とニヤリ。終始リラックスした雰囲気を漂わせていた。

 ちなみに先輩にはフル出場を提案しながらも「オレはけがしたら現場に影響があるから」と自らは拒否の姿勢を示した由伸監督に対し、松井氏は「年功序列ですからね。彼が僕より先に退くことはないと思います」。戦前からこうなのだから…。まだまだ2人の闘争心は現役当時のままのようだ。