ヤンキース・田中将大投手(29)がメジャー移籍に向け交渉中の日本ハム・大谷にエールを送った。6日、都内で行われたスイスの高級時計ブランド「ウブロ」主催のチャリティーイベントに参加。招待された子供たちと触れ合った。

 その後の囲み取材では、さっそく二刀流の話題に。本命視されていたヤンキースが、書類審査の段階で脱落したことが全米で大きな驚きとともに報じられたが、田中は「メディア等の方々が、勝手に本命だって言っているだけだから(以前から)僕は知りませんよと言ってたんで別に。『あ、そういう決断だったんだな』とは受け止めてますけど、それ以上はないですけどね」と淡々と語った。

 しかし、今後の活躍について聞かれると「二刀流でね、両方で一緒にプレーして成功している選手はいないですし、それだけメジャーでも話題に挙がることですし『どうなんだ、どうなんだ』という目で見られているとは思いますけども、そういう中で成功すれば称賛はされると思う。ぜひそういう選手になってほしいなとは思ってますけどね」とエールを送った。

 一方、ヤンキースの方は、混迷していた新監督に44歳のアーロン・ブーン氏の就任が決定。加えて、入団から田中を見てきたロスチャイルド投手コーチの残留も決まった。

 新監督については「あまり知らないです」という右腕だが、投手コーチの残留は「一つシーズン過ごしていく中で、同じピッチングコーチに見てもらえるっていうのはいいんじゃないですかね」と歓迎した。

 新体制作りが着々と進行中のチームに田中は「監督が代わったからどうこうではなくて、そういう(若い)選手たちはいっぱいいますし、本当にどんどん、まだまだ成熟していくチームだと思うので、そういう意味では楽しみです」と、来季の躍進に期待を込めた。