大谷争奪戦 本命球団は息を潜めている?

2017年12月04日 11時30分

大谷獲得を目指すメジャー各球団はアピール合戦を展開しているが…

 ポスティングシステムでメジャー移籍を目指す日本ハムの大谷翔平投手(23)を巡り、メジャー各球団が代理人のネズ・バレロ氏(54)から要請されたプレゼン文書を提出した。ヤンキースのキャッシュマンGMは、地元紙に「ヤ軍は大谷にとって完全にフィットする」とアピール。レンジャーズのダニエルズGMも「何年も取り組んできた課題。自信はある」と花巻東高時代からの密着マークに自信を見せ、マリナーズは大谷との直接交渉にOBのケン・グリフィーJr.を同行させる計画を公表している。

 その多くが長期にわたって大谷を調査してきた友好球団。しかし、日本ハムでの5年間はお目付け役・栗山監督の“鉄のカーテン”により大谷を完全ガード。これまでの日本人メジャーリーガーに比べて、球場内外での接触は圧倒的に難しかった。大谷が本当に望んでいることが分かっているのかどうかは微妙だ。実際に、獲得意思を見せている複数の球団関係者からは「本来、一番知りたいことは本人の考えや意思。それを知らずにこちらの都合だけで二刀流起用プランを提案することは大きなリスクを伴う」との声が聞こえてくる。

 様々な球団が大谷のために先発6人制をベースとしたローテーションの融通性と、外野手やDH起用案を融合させることに頭を悩ませてきた。だが、大谷は「自分はまだ足りない部分が多いと思っている。自分をもっと磨ける環境に行きたい」と話している。少なからず不安を抱いているところに大きな期待をかけすぎたら、かえってマイナス材料になる可能性もある。

 適応に時間のかかる1年目は、大谷が投手と野手、どちらに軸足を置きたいのかも事前にアナウンスされていない。もし知っている球団があったとすれば、より有効なプレゼン文書を提出しているだろう。

 表立ってメディアにアピールすることもなくジッと息を潜めている球団こそ、本命なのかもしれない。