【米フロリダ州オーランド発】二刀流右腕に朗報だ。米大リーグ機構(MLB)のダン・ハレム法務担当責任者は15日(日本時間16日)、日本野球機構(NPB)とMLBの新しいポスティングシステムが大筋で合意していることを明らかにし、新協定の発効は12月初旬になるとの見通しを明らかにした。同制度で今オフにメジャーへ挑戦する意向を表明した日本ハムの大谷翔平投手(23)の移籍手続きは、早くても2週間余り先になる見込み。

 大筋で合意している新制度は、AP通信によると、従来通りに日本の球団が上限を2000万ドル(約22億6000万円)に譲渡金を設定し、支払う意思のある全ての大リーグ球団が選手と交渉できる。

 同制度は10月末に有効期間が終了し、新制度で11月1日から申請を受け付けることを目指していたが、MLB選手会の反発が強く交渉が長引いていた。2013年に田中将大投手(29=ヤンキース)が利用する際にも交渉が難航して発効が遅れたこともあり「すんなりいくとは思っていない」と気をもんでいた大谷もひと安心といったところだろう。新制度が正式に成立すれば夢のメジャー挑戦は一気に加速する。