【ア・リーグ優勝決定S】田中将大7回8K零封の圧投 ヤンキースWシリーズ進出王手

2017年10月19日 11時30分

5回二死一、二塁、レディックから空振り三振を奪い雄たけびを上げる田中(ロイター=USA TODAY Sports)

【ニューヨーク18日(日本時間19日)発】ヤンキースの田中将大投手(28)が、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦(7回戦制)に先発し、メジャー最強打線を相手に7回を3安打無失点、8三振1四球の好投で同シリーズ初勝利を挙げた。打者26人に103球を投げた。ポストシーズンを含め、4度目の対決となったダラス・カイケル投手(29)に初めて投げ勝った。チームは5―0で勝って3連勝とし、3勝2敗で世界一に輝いた2009年以来のワールドシリーズ進出に王手をかけた。

 前日の第4戦。ようやく目覚めた主砲ジャッジの一発などで、終盤に4点差をひっくり返したヤンキースが連勝で2勝2敗とした。相性の良い本拠地のマウンドで、一気に王手に持っていきたいところだ。ベンチの信頼と地元ファンの大きな期待を背負ってマウンドに上がった田中は、それに応える上々の立ち上がりを見せた。

 相手はレギュラーシーズンでメジャートップのチーム打率2割8分2厘、同1位の854打点、同2位の238本塁打を誇る強力打線だ。過去5試合は0勝3敗の天敵だが、気迫では負けない。初回、スプリンガーを150キロの直球で右飛に打ち取ると、レディックをスプリットで一ゴロ。アルテューベを三失策で出塁させるも、4番コレアを初球、内角150キロのストレートで三ゴロに仕留めた。

 2回、先頭のグリエルに抜けたスライダーを捉えられ左翼線二塁打。ブレグマンの一ゴロの間に三塁に進まれたが、続くベルトランを直球で押した後、外角へ逃げるツーシームで前進守備の二塁正面のゴロ。さらにゴンザレスをスプリットで投ゴロに抑え無失点で切り抜けた。

 その直後、味方打線が待望の1点を先制。打線の援護とスタンドのファンの声援に後押しされた田中は攻めの投球を見せた。先頭のマキャンをスプリットで空振り三振。1番スプリンガーの中前への浅い飛球は、二塁と中堅がお見合いするアンラッキーな中安打となった。しかし、レディックをスライダーで一ゴロ。強打者アルテューベにはど真ん中のコースから落とす、攻めのスプリット。見事に三ゴロで仕留め、無失点で終えた。

 3回裏に主砲ジャッジの適時二塁打で1点を追加し2―0としたが、田中は淡々と打者を抑えていった。4回、4番コレアを内角へ食い込むツーシームで遊ゴロ。グリエルにはスプリットで空振り三振を奪うと、ブレグマンを外角へしっかりと制球されたスライダーでボテボテの三ゴロに打ち取り、三者凡退、無失点で終えた。

 最初の正念場は5回、先頭のベルトランから内角スライダーで空振り三振を奪ったが、ゴンザレスに右前打。マキャンの場面で暴投し二進を許すと、結局四球で一死一、二塁とした。ここでギアを上げた田中は、1番スプリンガーをカウント1―2から外角低めいっぱいの152キロの直球で見逃し三振。さらにレディックにはスライダーとツーシームで追い込むと、最後は外角スプリットで空振り三振。田中が雄たけびを上げると、スタンドからは地鳴りのような歓声が湧き上がった。

 田中の熱投に打線が応えた。5回裏に2点を追加し4―0。苦手だったエース左腕カイケルをついにKOした。6回は先頭のアルテューベを外角スライダーで中飛に打ち取ると、4番コレアは1ボールの後、直球、スライダーで追い込み最後は外角スライダーにまったくタイミングが合わず空振り三振。グリエルも中飛に打ち取り三者凡退。強力クリーンアップを12球で抑えた。7回はブレグマンを右飛に打ち取ると、ベルトラン、ゴンザレスを空振り三振。この回で降板した。

 7回にサンチェスがソロ弾を放ち、リードを広げると8回からマウンドに上がった2番手カンリーが2回を1安打無失点に抑え、本拠地での3連戦を3連勝で終えた。20日(同21日)に敵地で行われる第6戦でワールドシリーズ進出を決める。