アンチメディア黙らせた! ヤンキース田中をNY紙絶賛

2017年10月10日 16時30分

インディアンスとの地区シリーズ第3戦で力投する田中(ロイター=USA TODAY Sports)

【ニューヨーク9日(日本時間10日)発】田中将大投手(28)は8日(同9日)のインディアンスとの地区シリーズ第3戦に先発し、7回を3安打無失点の好投でポストシーズン初勝利をマーク、敗れれば今季終了の危機を救った。圧巻だったのは4回一死三塁での投球だ。キプニスの右翼後方への打球をジャッジがグラブに当てながら三塁打とした。3番ラミレスはカウント2―2からスプリットで空振り三振。4番ブルースも追い込んでからスプリットでバットを空に切らせると雄たけびを上げた。

 一夜明け、ニューヨーク・メディアも絶賛の嵐だった。ニューヨーク・ポスト紙(電子版)では、辛口コラムニストのジョエル・シャーマン氏が「田中がヤンキースが最も必要としていたことをやってのけた」と絶賛すれば、ニューズ・デー紙(電子版)でも、看板コラムニストのデービッド・レノン氏が「田中がプレッシャーをはねのけた」の見出しで掲載。登板に至る前での経緯をたどりながら、最後には「彼がブロンクス(ヤンキース)に残るかどうか、オプトアウトする日が来る。しかし、田中が日曜の夜に見せた投球は、彼の評価がより高くなったことを思わせるものだった」と締めた。今季終了後に契約を破棄し、新たな契約を結び直せる「オプトアウト」の権利を行使しても、好条件を引き出せるのでは、とした。

 一方で気になるのは、ここまで田中を酷評し続けてきたメディアの反応だ。負けたら叩き、勝てば褒める“手の平返し”は、ニューヨークでは当たり前だが、ことさら派手にこき下ろしてきたメディアの反応はどうか。

 デーリー・ニューズ紙(電子版)で、田中のポーストシーズンでの登板に否定的な評論を続けたコラムニストは、登板前日も「ピンストライプでの最後の登板になるかもしれないというなかで、彼が普通の状態でいられるはずがない」と厳しい表現。しかし、試合後のコラムでは田中には一切触れなかった。

 また、田中をプレーオフの先発ローテーションから外すべきと直前まで展開し、登板前日には「田中は日曜に投げるが、ジラルディ監督はその代わりに、急に破滅的な投球をする田中を管理することになる」と警告していたNJ.comも「田中の“商標登録”でもあるスプリットが冴えた」くらいだった。これぞ、エースの投球を見せた田中。ポストシーズンで次回の登板はあるか。