【ニューヨーク発】ヤンキースの田中将大投手(28)は28日(日本時間29日)、レギュラーシーズン最終登板となる29日(同30日)のブルージェイズ戦に向け意気込みを語った。前日の時点で優勝マジック2の首位レッドソックスとは残り4試合で3ゲーム差。逆転地区優勝の可能性はわずかに残されてはいるものの、直接対決がないだけに勝ち続けるしかない。

 田中は「そりゃ可能性は残ってますけど、自分たちにできるのは1試合、1試合戦って勝っていくことだけ。それ以外のことは考えてないんじゃないですか」とチームの雰囲気を代弁。「しっかりと準備はできたと思う。(ブルージェイズは)前回やられている相手ですし、しっかりとやり返したい気持ちではいます」と力を込めた。

 ポストシーズンで登板する可能性もあるなかでのマウンドだが「基本的にはいつもと一緒の感じですね。そこ(ポストシーズン)についてもあんまり考えてないですね、本当に。明日の1試合に向けてしか考えてないんで、そこでいつも通り、自分がしっかりとしなければいけないことをやって抑えるというか、それが大事だと思います」。投球に集中することを強調した。

 2日前のブルペンではロスチャイルド投手コーチと、ボールの角度を確認するようなジェスチャーが見受けられたが「そんな簡単な話じゃないです」とピシャリ。この一戦に向け変えた部分についても「それはあるかもしれないし、ないかもしれない」とケムに巻いた。チームのため、自分のためにも「次」につながる投球をするだけだ。