【ニューヨーク20日(日本時間21日)発】ヤンキース・田中将大投手(28)が、22日(同23日)の敵地ブルージェイズ戦に向け意気込みを語った。キャッチボールではバッテリー間の距離で25球。機敏な動きでダッシュを繰り返しグラウンド上での練習を終えた。地区優勝を狙いつつ、プレーオフもにらむ戦略から、当初はこの日と発表されていた先発は2日後に変更となった。

 田中は「僕自身、登板が変わったことに対してネガティブなところは全然持っていない。いいように(捉える)とか悪いように、とか自分自身が言うのは難しいですけど、そんなふうに考えてもないので」と淡々と語るとこう続けた。

「自分にコントロールできることじゃないし、そこにエネルギー使いすぎても無駄。だったら自分でしっかりとコントロールできるとこだけエネルギーを使って、登板に向かいたいなって気持ちはあるので」

 この日のツインズ戦は、田中に代わって先発した勝ち頭のセベリーノが3回でまさかの降板となったものの、直後にジャッジ、サンチェスの連続本塁打で追い付くと、打線が爆発して11―3と快勝。これでチームは9月に入って14勝5敗。首位レッドソックスも勝ったため3ゲーム差は変わらなかった。

「選手おのおのが役割を果たせばチームとしてはもちろんいい形になって、勝利には近づくと思う。(今のチームが)勝っているということはそういうことができていると思うし、勝ったチームが強いわけなんで」と田中。逆転地区優勝へ向けて負けられない戦いが続く。