【ニューヨーク12日(日本時間13日)発】ヤンキース・田中将大投手(28)は、14日(同15日)に先発予定のオリオールズ戦に向け、左翼ポールからセンター付近までのダッシュを数本繰り返した後、キャッチボールなどをこなしグラウンドでの調整を終えた。

 そんな田中に「キング・オブ・ストロングスタイル」を伝えたいともくろむチームメートがいる。7月にホワイトソックスからトレードで移籍してきた中継ぎ右腕のトミー・カンリー投手(28)だ。今季は2球団で計62試合に登板。2勝(4敗)、防御率2・67の成績を挙げているタフネス右腕だが、4歳のとき、当時WWF(現WWE)のスター、ブレット・ハートに魅了されてからのプロレスマニアだという。

 どれくらい好きかというと、3年前に購入したWWEヘビー級のレプリカベルトを常にロッカーの目立つ場所に掲げているほど。「マイナーリーグから(メジャーに)戻ってくると、チームメートに(ベルトを見せて)『ちょっと大きな仕事をしてきたんだ』と言っているよ」とジョークを飛ばすカンリーだが、実は“ロックスター”中邑真輔(37)の大ファンだという。

「ナカムラのストロングスタイルのレスリングが好き。あとは、なんといっても彼の入場シーンが最高なんだよ」。自身のスマホにも中邑の入場テーマ「ザ・ライジング・サン」がしっかり入っている。大阪でWWEヘビー級王者のジンダー・マハルに挑戦する9月16日の試合も「絶対に見るよ!」と意気込んでいるが、残念なのは今のチームメートにプロレス好きがいないことだという。「WWEの魅力をみんなに教えられたらいいと思っているよ」とカンリー。もちろん、中邑と同じ日本人の田中にも「ストロングスタイル」の魅力を伝えるつもりでいる。若手中心のヤンキース投手陣には、こうした個性派もいる。