ヤンキース・田中 何があった?「7失点炎上」

2017年09月11日 11時32分

レンジャース戦に先発した田中(ロイター=USA TODAY Sports)

【テキサス州アーリントン10日(日本時間11日)発】ヤンキース田中将大投手(28)に新たな課題が持ち上がった。日米通算150勝がかかった8日(同9日)のレンジャーズ戦は、4点のリードをもらいながらも1被弾を含む7失点と炎上。5回持たずに降板し11敗目(11勝)を喫した。8月に入り本来の実力と成長を実感していた右腕に一体、何があったのか。

 この日の田中は、客席の階段ダッシュや軽めのキャッチボールなどで調整。チームは試合後、チャーター機でニューヨークに移動した。翌日から敵地フロリダでレイズ戦の予定だったが、ハリケーンの直撃の影響で急きょメッツの本拠地シティ・フィールドで開催となった。ビジターの試合を“地元”でできる地の利を生かしたいところだ。

 2日前のレンジャーズ戦は7失点KOではあったが決して悪くはなかった。3回、スプリットの制球が定まらなかったこともあり2失点。しかし4回、そのスプリットをあえて勝負球に使い三者凡退に打ち取った。

 こうした投球は、苦しんだ前半戦を通して成長したポイントの一つ。相手に翻弄されネガティブになることなく、自分の投球プランを押し通すことで立て直し、結果、相手も圧倒するというメンタルの強さだ。

 しかしその一方で、田中の真骨頂といえる打者の反応に合わせ配球を自在に変えていく投球スタイルとのバランスが難しくなってしまった。5回、レンジャーズ打線がスライダー、スプリットの落としどころを狙いはじめ、4者連続の長短打で2失点。このイニングについて右腕は「まあ、狙い打たれてたなっていう印象はありましたけどね」と振り返るとこう続けた。「相手に狙われたんだったら、そこから対応していかなきゃいけなかったと思う」

 時に自分のプランを強く押し出し、時に相手の動きに臨機応変に対応する。それをどう使い分けるか。田中は「なんでもバランスは難しいですよ」とだけ語ったが、今後の課題となりそうだ。