巨人 ヤ軍GMの視察にザワつくマシソン&マイコ

2017年08月31日 16時30分

7回表二死満塁でマウンドに上がったマシソン(手前右)は捕手・小林とハイタッチ

 巨人の優良助っ人軍団の気になる去就は――。30日の広島戦(東京ドーム)は6―4で勝利を収め、今季8戦目にして初めて本拠地で赤ヘルに土をつけた。CS進出へ望みをつないだが、そんな一戦にひっそりと姿を見せたのが、ヤンキースでらつ腕をふるうブライアン・キャッシュマンGM(50)。日本ハム・大谷翔平投手(23)の今オフポスティングを巡りメジャースカウトの動きが慌ただしくなるなか、米球界復帰をもくろむG助っ人陣も色めき立っている。

 試合前の巨人ベンチ裏は、にわかにざわついていた。実はこの日、訪日したヤンキース・キャッシュマンGMが業務提携を結ぶ巨人にあいさつを兼ね、広島戦の視察に訪れたのだ。

 キャッシュマンGMは、巨人の久保会長、鹿取GMら幹部陣に手土産を手渡し、ベンチ裏の応接室で約40分間会談。鹿取GMは「前に自分が向こう(ニューヨーク)へ行ったのでね。それもあってのあいさつです」としたが、日本でも名の知れた名門球団のGM来訪に選手も興味津々だった。

 今回、キャッシュマンGMが来日した最大の目的は、日本ハム・大谷の投手復帰戦(31日=札幌、対ソフトバンク)を直接視察するため。最近は日本駐在のスカウトに加え、同氏のように大谷視察のため来日した幹部級スカウトが東京ドームにも連日押し寄せている。

 当然、スタンドの一団は選手の目にも入る。なかでも刺激を受けているのが助っ人陣だ。元ヤンキース戦士のマギーは「時間が合わなくて会えなかったんだ」とキャッシュマン氏との再会がかなわず残念そうだったが、来季のメジャー復帰願望を示唆しているマシソンを始め、今季12勝のマイコラス、守護神カミネロらにとってはまたとないアピール機会だからだ。

 一方、球団側はそうした助っ人陣の動向が気が気でない。なかでもマシソンとマイコラスは層に不安を抱える投手陣の中核であり、抜けた場合の影響が甚大だ。シーズンは終盤に差し掛かっているが、関係者によるとマシソン側はいまだ残留交渉のテーブルにつかず、態度を保留しているという。同じく単年契約のマイコラスも交渉の行方がどうなるかはわからない。

 この日、7回二死満塁の場面で登板したマシソンは、新井に2点二塁打を浴びた場面を悔やんだが、回をまたいだ8回はピシャリ。「去年は70試合投げたし、今年はまだ40試合ちょっと。まだまだ投げられるよ」とタフネスぶりをアピールした。またヤンキースGMの来訪は事前に知っていたようで、ニヤリと思わせぶりな笑みを浮かべ、球場を後にした。

 キャッシュマンGMのあいさつを受けた幹部陣は「お祭り騒ぎは明日でしょ」と笑っていたが…。メジャースカウト陣の“大谷詣で”は助っ人に支えられる巨人にとって人ごとではない。