ヤンキース田中 日本人初の4年連続2桁勝利

2017年08月28日 11時30分

マリナーズ打線を圧倒した田中(ロイター=USA TODAY Sports)

【ニューヨーク27日(日本時間28日)発】ヤンキースの田中将大投手(28)が、メジャー100試合目の節目の登板で快挙を達成した。本拠地でのマリナーズ戦に先発し、初回に先制されるも粘り強い投球で7回1失点、毎回の10奪三振の力投で4年連続2桁勝利となる10勝目(10敗)を挙げた。デビューから4年連続の2桁勝利は日本人投手初。さらにメジャー通算600奪三振もマークした。

 節目の勝利も、田中は淡々と投球を振り返った。「初回ちょっとバタバタとしましたけど、1失点で切り抜けられたことが自分にとって大きかった。それ以降はランナー、出てはいましたけど、その中で粘りながら失点をせず投げていけたことはすごい良かった」

 初回に奪った1つの三振で立て直した。一死後、連続安打と失策が絡み一、三塁のピンチで今季31本塁打、100打点の主砲クルーズに左翼線二塁打され1失点。なおも二、三塁としたが、5番シーガーをこの日最速、外角155キロのフォーシームで空振り三振を奪った。

 最低でも犠飛というところでもあったが「あのボールは良かった。理想のシナリオとしては三振が一番かなとは思ってました」という一球。続くハニガーを外角スライダーで中飛に打ち取り、最少失点で切りぬけた。

 その直後、マリナーズの5失策の守乱も手伝い一挙6得点で逆転。大量援護に支えられながら、徐々に自身の投球スタイルを取り戻した。5回にはツーシームの制球が乱れ、連続安打で無死一、二塁。上位打線と対するも、1番セグラを空振り三振。続くアロンソを外角149キロのツーシームで一ゴロ。3番の強打者カノにはスプリットがやや真ん中に入るも二ゴロ。持ち前の粘り強さを発揮した。

 6点リードの6回、先頭のクルーズを味方の失策で出塁させるも、シーガー、ハニガーをスプリット、スライダーで連続三振。続くギャメルにもカウント1―2からカーブを挟み、最後は真ん中から落ちる141キロのスプリットを引っかけさせ一ゴロで切りぬけた。7回も2者連続三振で、気がつけば4試合ぶりの2桁三振。ここで99球を数えお役御免となった。

 勝ち数は運の要素も含まれ、投手の力だけでは計れない数字でもある。田中はチームメートに感謝しつつ「自分としては投げる試合は1点でも少なく抑えて、チームの勝利する確率を高いところで維持することが大事だと思う。いつもトライするとこは一緒ですよ」と謙遜するが、「ローテーションの柱」という役目を守り通しての4年連続2桁勝利の価値は大きい。

 節目の勝利にも「1勝は1勝です。シーズンはまだまだ続いていきますし、コンスタントに力強い投球をしていくことが大事だと思うので、またしっかりと準備して登板を迎えたいと思います」と結んだ背番号19。ア・リーグ東地区首位レッドソックスとは2・5ゲーム差だ。地区優勝に向け、勝ち星を重ねていく。