【ニューヨーク2日(日本時間3日)発】ヤンキースの田中将大投手(28)は本拠地でのタイガース戦に先発し、6回を6安打2失点(自責点1)と試合を作ったが、味方打線の拙攻で援護を得られず9勝目はならなかった。

 降雨の影響で試合開始が1時間26分遅れた影響があったのか。今季ここまで6試合で0勝5敗、防御率14・81と苦手にしているデーゲームだからなのか。初回、タイガース打線につかまった。先頭キンズラーに初球を左前打されると続くアデューシに2球目を中前に運ばれ、無死一、二塁のピンチ。3番アップトンに1ストライクからの2球目、内角低めのツーシームを捉えられ、三塁線を破る適時二塁打を許し、5球で先制点を奪われた。ファーストストライクから振ってくる積極策の餌食になった。

 なおも無死二、三塁。しかし、スイッチを入れた田中は踏んばった。4番カブレラと5番カステラノスを連続で空振り三振に斬り、6番マルティネスを中飛に打ち取り、被害を最小限に食い止めた。

 2回は三者凡退。3回は一死後、アデューシに右翼線二塁打されたが、アップトンを空振り三振に仕留め、カブレラが右中間に放った打球を右翼手・ジャッジが好捕した。4回二死で7番マトゥックを四球で歩かせると、8番マキャンは中前打。中堅手・エルズベリーが打球の処理にもたつく(記録は失策)間に一塁走者が一気生還。2点目を失った。

 0―2の5回はスライダーでキンズラー、アップトンから2三振を奪って三者凡退。6回は二死からマルティネスに右翼線二塁打されたが、次打者マトゥックを右飛に打ち取り無失点に抑えた。この回を投げ終えて球数はちょうど100球。降板を告げられた。