【ニューヨーク発】ヤンキースの田中将大投手(28)は1日(日本時間2日)、次回登板予定の2日(日本時間3日)にデーゲームで行われるタイガース戦に備え、本拠地ヤンキー・スタジアムでキャッチボール、平地での投球練習などで調整した。今季のデーゲームは6試合で0勝5敗、防御率14・81だが、「こっち(米国)に来てから3年間はデーゲームのほうが成績が良かったので」と気にしていなかった。昨年までの3年間は30試合で19勝5敗、防御率3・02だ。

 前日、ヤンキース移籍の可能性がささやかれていたダルビッシュが、レンジャーズからドジャースへトレード移籍した。これを受けて田中は「9月にテキサス遠征があったので、そこで会えなくなって寂しいです」と残念がった。

 ダルビッシュがア・リーグからナ・リーグへ移り今季は交流戦での対戦がないため、2人が投げ合うとすればワールドシリーズだ。田中は「まだまだ遠い話なので。本当に今が大事だし、目の前のコントロールできることに最善を尽くしていくことができれば、おのずとそこの道に近づいて行くと思うし、手繰り寄せられていけると思うんですけど」と話す。ドジャースには前田健太投手(29)も所属しており、もしワールドシリーズで激突すれば日米のファンにとって夢対決だ。

 ヤンキースはプレーオフ進出を目指し、ツインズから先発左腕ガルシア、アスレチックスから先発右腕グレイを獲得するなど大補強した。

「チームがいい循環になっていけばいいと思うし、自分もしっかりと戦力になって投げていければと思います。2人の先発が入って彼らが投げてるのを見て自分も刺激を受ける部分もあるだろうし、去年のこの時期と(チームの雰囲気が)違っていることは感じてます」。プレーオフへ向け、田中は気合十分だ。