【ニューヨーク31日(日本時間1日)発】ヤンキースの田中将大投手(28)は次回登板予定の2日(日本時間3日)のタイガース戦に備えブルペン入りして調整した。タイガース戦はデーゲームで登板間隔が実質3・5日となるためか、ノーワインドアップで11球、セットポジションで4球、合計15球と少なめの球数で切り上げた。

 トレード期限のこの日、チームはアスレチックスのエース格、右腕のソニー・グレイ投手(27)を獲得して先発ローテーションを補強した。グレイは制球力に定評があり、内野ゴロを打たせて取るタイプ。今季の成績は6勝5敗、防御率3・43。14年と15年には14勝している。

 グレイの加入でヤンキースの先発ローテーションは6人になったが、ジラルディ監督は「疲労がたまってくれば6人目を入れることもあるが、短期的には5人でローテーションを組む」と6人制を否定。新人左腕のモンゴメリーが救援に回る可能性が高そうだ。

 前日の時点でア・リーグ東地区首位のヤンキースだが、2位レッドソックスとはわずかに0・5ゲーム差。ワイルドカードでのプレーオフ進出も絶対ではない。グレイの獲得に成功したとはいえ、田中の負担が軽くなることはなく、本人もそれは分かっているだろう。勝負の8、9月。投げた試合は前回登板のレイズ戦のような快投を見せてもらいたい。