米大リーグでウエーバーを経ずに交換トレードできる7月末の期限が迫る中、レンジャーズはダルビッシュ有投手(30)を放出する方針を固めたと現地時間27日(日本時間28日)、メジャー公式サイトが伝えた。   フリーエージェントになり、大争奪戦が予想される今オフを前に日本人エースの去就で全米が過熱している。チームは地区首位と18ゲーム差の3位で、ワイルドカードでのプレーオフ進出も容易ではない。メジャーではこの時期に低迷すると、将来のために若手の有望株を獲得しようと主力放出が模索される。現地時間26日(同27日)にはダルビッシュが7月最後の登板で自己ワーストの10失点で9敗目(6勝)を喫し、マーリンズ3連戦を負け越した。公式サイトはすでに「(ワイルドカード争いで)ゲーム差が広がったことがレンジャーズのダニエルズGMをトレードに傾かせるかもしれない」とみていた。   同サイトが有力な移籍先に挙げたドジャース、ヤンキース、アストロズの3球団はいずれも地区上位。特にドジャースにはレンジャーズ意中の外野手がいるとし「その選手を出せばダルビッシュはロサンゼルスに行くことになるだろう」との関係者の談話を紹介した。   バニスター監督によると、ダルビッシュの次回登板は現地時間8月1日(同2日)の見込み。米東部時間31日午後4時(日本時間1日午前5時)の期限ギリギリにトレードが成立することもメジャーでは珍しくないだけに、その日、どの球団のユニホームに袖を通しているか、トレード交渉の行方が注目される。