【ワシントン州シアトル23日(日本時間24日)発】ヤンキースの田中将大投手(28)は22日(同23日)、敵地のマリナーズ戦に先発し、6回を2本塁打を含む7安打4失点で降板。味方打線が追いついたため10敗目は逃れたが、2発浴びて今季26被本塁打は2015年の25本を上回り、自己ワーストとなった。

 悪夢の3回だった。1点リードで先頭ズニーノにフルカウントから真ん中に入ったカットボールを左中間席へ同点弾。一死から2番ギャメルには初球のカーブを右翼席へ運ばれた。さらに二死後に三塁内野安打と死球でピンチを招くと連続適時打を許し、計4点を奪われた。4回以降は三者凡退だっただけに、もったいない。

 期待外れだった投球を受け、ニューヨークのメディアは右腕を厳しく批判。ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は「田中は登板するたびにヤンキースをイライラさせる」と題し、26被弾がメジャーワーストに並んだことを指摘。「田中は本塁打を献上するエースになった」と皮肉り、「先発3番手でさえなく5番手のようだ」と酷評した。

 デーリー・ニューズ紙(電子版)は「田中は物足りない結果を続ける」との見出しで、「ヤンキースが田中を必要としているときに今年は応えていない。もう驚きはない」と諦めモード。ニューズ・デー紙(電子版)も「復調を期待されながら、最低限の仕事しかしていない」とバッサリ。

 さらにNJ.comは「またもみじめな投球だった」。レコード紙(電子版)は「3回に3つ目のアウトを取るのに苦労した田中は、またも残念な投球に終わった」と伝えた。田中の復活をチームもファンも待っているが…。