【ニューヨーク25日(日本時間26日)発】ヤンキースの田中将大投手(28)とレンジャーズのダルビッシュ有投手(30)は23日(同24日)にヤンキー・スタジアムでメジャーで初対決し、メジャーの球史に残る白熱の投げ合いを演じた。互いに無失点で三塁も踏ませなかった。田中は8回を3安打9三振2四球、ダルビッシュは7回を2安打10三振無四球でともに勝敗は付かなかった。雨中の激戦は延長10回、ヤンキースのトレイエスが中前にサヨナラ打を放ち、決着した。

 田中は初回一死後にアンドルスに中前打を許したものの、無失点で切り抜けると波に乗った。MAX154キロを何度も記録。高めのフォーシームでバットに空を切らせた。3回の三ゴロ併殺打に打ち取った秋信守から8回二死にルクロイに中前打されるまで15人連続で凡退させた。8回を無失点で終え、100球でマウンドを降りた。

 一方のダルビッシュも初回、先頭ガードナーにいきなり中前打されたが、その後は全く危なげなし。注目された、その時点で両リーグ最多の25本塁打しているジャッジとの対決では100キロ台のカーブと154キロのフォーシームで翻弄。3打数無安打2三振だった。4回くらいから感じていた右上腕部の軽い張りのため7回、88球で降板した。

 試合後の時点でダルビッシュの次回登板は数日先送りされるか、1回飛ばす可能性もあったが、この日、レンジャーズは予定通り中4日で28日(同29日)に敵地クリーブランドで行われるインディアンス戦と発表した。次回登板が中4日であればこの日はブルペン入りするのがダルビッシュのルーティンだが、大事を取ったのかブルペンでの投球はせず。外野の芝生で通訳に座ってもらって軽いフラット・スローの調整を行った。

 一方、田中の次回登板も同じ28日(同29日)で、敵地シカゴで行われるホワイトソックス戦に決まった。この日はヤンキー・スタジアムで試合前にヤンキースOBが参加する「オールド・タイマーズ・デー」が開催されたため、田中はその式典が始まる前に約10分ほどグラウンドに出てキャッチボールを行いクラブハウスへ引き揚げた。28日は6勝目をつかみたいところだ。