【ニューヨーク22日(日本時間23日)発】ヤンキースの田中将大投手(28)は次回登板となる23日(同24日)のレンジャーズ戦に備え、平地での投球練習などで調整した。ストライクゾーンを広く使うことを意識しながら全球種をノーワインドアップとセットポジションで合計21球投げた。

 レンジャーズ打線は強力。田中は過去2試合で0勝1敗、防御率7・50と相性は良くない。「自分のやることをやるだけですね。もちろんバッターによって攻め方ありますけど、それが自分のやることだと思うし、一球一球自分の信念を持って投げていくことが大事だと思います」と気を引き締める。

 田中は5月8日(同9日)のレッズ戦で5勝目を挙げて以降、7試合で白星なしの6連敗中だ。前回登板のエンゼルス戦は3発浴びて5失点で7敗目を喫したものの、10三振を奪うなど球のキレは悪くなかった。

「結果が出てないから胸を張っては言えないですけど、手応えとしては自分の中で感じている部分は多くあります」と状態が上がっているという。「自分なりにいろいろ分析して次の登板に臨んではいるので、毎回相手は違いますけど、気づいている部分をその試合その試合でやっていくだけです」と自身の連敗ストップに気合を入れた。

 もっとも相手は打者だけではない。相手先発は尊敬する先輩、ダルビッシュ有投手(30)。通算5度、メジャーでは初対決だ。「意識はもちろんしますし、こっちにきてから楽しみにしていたことの一つなので、いよいよその日がくるんだなという気持ちです。すごく明日は楽しみです」。日米注目の投げ合いを制して弾みをつけることはできるか。