【カリフォルニア州オークランド15日(日本時間16日)発】ヤンキースの田中将大投手(28)は次回登板に備えてブルペン入り。ノーワインドアップで17球、セットポジションで14球、合計31球を投げ込んだ。ロスチャイルド投手コーチが左右の打席に立って田中の投球を確認し、スプリットが鋭く落ちた時など大きくうなずく。一方の田中はカーブが真ん中へ入ってしまったり、納得がいかない球筋の時には「アー」と叫んでフォームのチェックを繰り返していた。

 田中の次回登板日だが、ジラルディ監督は前日、当初予定されていた17日(同18日)のアスレチックス戦から18日(同19日)の同戦に先送りされる可能性を示唆していた。しかし、指揮官はこの日の試合前会見で明言しなかった。

 なぜ決まらないのか。チームはCC・サバシア投手(36)が14日(同15日)にさかのぼって10日間の故障者リスト(DL)入りしたと発表した。ベテラン左腕は13日(同14日)のエンゼルス戦に先発し、4回に左太ももを痛めて降板。DL入りは既定路線だった。ただ、キャッチボールをするなど深刻な状況ではなさそう。ニューヨークの地元紙のヤンキース担当記者らは「2回くらい先発を飛ばせば戻ってこれるのでは」と見ている。

 そのサバシアの代役としてマイナーから急きょ昇格したのは右腕のルイス・セッサ投手(25)。ジラルディ監督は17日か18日に先発させる方針であると発表したが、この日のアスレチックス戦の試合展開によっては中継ぎで登板する可能性もあり、結論を先送りした。

 どちらの日に投げるにせよ田中に求められているのは相手打線を圧倒しての勝利だ。