【ニューヨーク9日(日本時間10日)発】スランプ脱出を目指すヤンキースの田中将大投手(28)の次回登板が、11日(日本時間12日)のオリオールズ戦から12日(同13日)のエンゼルス戦に変更された。ヤ軍のジョー・ジラルディ監督が、この日の試合前会見で発表した。

 田中はこのところ5連敗と不振に陥っている。この間の防御率は10・72とひどいもの。また今季の防御率6・55は、前日時点の規定投球回数に達している投手でア・リーグのワーストだ。

 ジラルディ監督は「田中の登板を月曜に先送りすることを今日話し合って最終的に決めた」と切り出すと、その理由については「オ軍とは何度も当たっていて知られ過ぎているため。1日多く休養して調整できるため。一人先発を挟めば、田中だけでなく先発陣全員が1日多く休めるメリットがある」と説明した。

 これを受けた田中は「1日ずれただけなので大きな問題はありません」ときっぱり。変更によるメリットについては「1日時間が増えるわけだから、普通に考えてもそうだと思います。良くなることを信じて調整しています。やることはどういう状況でも一緒です」と話した。

 そんな田中はこの日、次回登板に向けてブルペン入り。投球板の踏み位置を三塁側から真ん中に変更し、リリースポイントに注意しながらノーワインドアップで20球、セットポジションで9球、再びノーワインドに戻って5球、合計34球を投げ込んだ。

 投球板の踏み位置やセットポジションで構えた時のグラブの位置を変えてみたりなど、スランプ脱出へ苦しみながらいろいろと試行錯誤を繰り返している。次回登板で光明を見いだせるか。