【ニューヨーク28日(日本時間29日)発】ヤンキースの田中将大投手(28)はアスレチックスとのデーゲームを前に次回登板予定の31日(日本時間6月1日)のオリオールズ戦に備えて本拠地ヤンキー・スタジアムで調整した。グラウンドではゆったりしたフォームでキャッチボールや40メートルほどの遠投を行い、平地での立ち投げではスプリットやスライダーの軌道を確認していた。

 田中は前回登板のアスレチックス戦で7回1/3を1失点、メジャー自己最多の13三振を奪う力投を見せたが、打線の援護がなく4敗目(5勝)を喫した。その前2度の登板で7本塁打16安打14失点と大炎上としただけに、納得こそしていないものの、ある程度の手応えはあったという。首脳陣の信頼を完全に取り戻すには、次回のオリオールズ戦でも結果を出すしかない。

 そんな中、田中は練習を終えると試合前のグラウンドで子供たちと触れ合った。ヤンキースはこの日、リトルリーグや女子サッカーの子供たちを招いてグラウンドのフェンス沿いを歩いて一周してもらう「パレード・ゲーム」を開催した。

 チームを代表して田中とロマイン捕手が一塁側ベンチの前に立ち、行進してくる子供たちと次々にハイタッチ。右腕は満面の笑顔を浮かべて子供たちに「ヘイ」「ハイ」などと声をかけ、約1200人の子供たちと15分間にわたり交流した。