【マサチューセッツ州ボストン26日(日本時間27日)発】ヤンキースの田中将大投手(28)が、27日(同28日)のレッドソックス戦へ向け意気込みを語った。前日の試合が降雨中止になり、中7日となった。「もう、そういう中でやっていくのがシーズンであり、野球であると思うんで、ただ受け入れるだけです」と淡々。「相手の本拠地でもあるし、チーム打率も高い。調子いいバッター、若い(勢いのある)選手、そういうところをしっかりと切っていって、得点を許さない投球ができればいいかなと思います」と語った。

 レッドソックスはチームの精神的支柱でもあった主砲・オルティスが昨季で引退。打線の核はいなくなったが、前日の時点でチーム打率2割7分9厘はメジャートップだ。投球プランへの影響が気になるが、右腕は「プランというより、一人ひとりに投げること。もちろん後ろのバッターとの兼ね合いとかも考えたりしますけど」。そしてこう続けた。「基本的にいい選手が揃っているチーム。オルティスに対する投球と、(オルティス不在の)違うラインアップで投げる選手たちに向けての投球はもちろん違いますけど、誰であれいい選手なのは間違いない。しっかり抑えられるように投げるだけです」

 相手先発は、ここまで4試合で1勝1敗ながら防御率0・91と好調な左腕・セール。意識のほどを聞かれた田中は「もちろんそれはありますよ。いいピッチャーなんでね」。エース対決とあって注目が集まっているが「注目しているのは日本だけじゃないですか、日本の方々もそんな注目してないと思いますけど…。注目されるほどの成績残してないんで、同じ土俵に上がれるように頑張ります」と謙遜。コメントは控えめだが、もちろん先にマウンドを降りるつもりはない。

 エース対決を制し、敵地でフェンウェイ・パークで3勝目を挙げる。