【マサチューセッツ州ボストン25日(日本時間26日)発】ヤンキースの田中将大投手(28)の登板が、27日(同28日)のレッドソックス戦へスライドとなった。この日の試合が降雨で中止となったためで、先発予定だったセベリーノとともに1日ずれる格好となった。

 チームは午後3時過ぎにフェンウェイ・パークに到着。田中は気温10度を下回った土砂降りのグラウンドで、10分ほどキャッチボールを行いクラブハウスへ戻った。想定外の中7日となったことにジラルディ監督は「理想的ではないが、仕方ないことだ」と淡々。午後4時半前にクラブハウスを出た田中も「(1日)ずれただけですから。スケジュールに合わせて調整するだけです」と静かに語り球場を後にした。

 3勝目をかけた今回の相手先発は、4試合で1勝1敗ながら防御率0・91と好調の左腕・セールとあって注目が集まっていたが、こちらも同じくスライドとなった。昨年22勝のポーセロが不調、17勝の左腕・プライスも負傷で不在、田中との投げあいは事実上の“エース対決”となる。

 また相手打線も通算541本塁打の主砲・オルティスが昨季限りで現役引退したものの、今季のチーム打率はア・リーグ東地区トップの2割7分8厘。今のところ戦力ダウンを感じられない。田中がどう対していくのかも大きな見どころとなるだろう。

 いかなる状況でも、臨機応変に対応できるのが田中の強み。中7日で満を持して臨む。