ヤンキース田中 「投手4人で中4日」ジラルディ監督が示唆

2017年03月30日 16時30分

開幕からフル回転する田中(ロイター=USA TODAY Sports)

【フロリダ州タンパ29日(日本時間30日)発】ヤンキースの田中将大投手(28)は、開幕からフル回転することになりそうだ。ジラルディ監督が、先発ローテーションを4人で回すプランがあることを示唆した。日程的な理由もさることながら、お寒いチーム事情も絡んでいる。

 

 この日の田中は登板翌日、さらにナイターだったこともあり軽めの練習。キャッチボールも行わず、シーズンさながらのノースロー調整で正午前には球場を後にした。オープン戦最終登板となった前日のタイガース戦は5回を投げ、3安打2失点(自責点1)、6三振2四球。制球に苦しんだが、持ち前の粘り強い投球も再確認できた有意義な登板となった。満を持して中4日で4月2日(同3日)に敵地で行われるレイズとの開幕戦マウンドに上がる。

 

 そんな中、前日の試合後にジラルディ監督は驚きの発言。「しばらく『5人目』はいらないだろう」。原則5人の先発投を中4日で回すローテーションから1人減らす可能性を示唆したのだ。ロスチャイルド投手コーチも「(先発ローテが)どうなるかは様子を見る。いろいろと予定を立てるうえで間違いなく確認はする。考慮する一項目になるだろう」と否定しなかった。

 

 異例の“投手4人制”の背景にあるのは開幕からの変則スケジュールが関係している。開幕戦4月2日のレイズ戦の翌日が休日。さらにホーム開幕戦となる10日(同11日)のレイズ戦の翌日も試合がない。5月14日(同15日)のアストロズ戦まで、休日が7日もあり、連戦も最長9。ちなみに過去の同時期と比べると2014年は休みは4日で、開幕から13連戦。15年は休みは3日で5月1日から17連戦。昨年の休日は5日で、5月3日から20連戦が組まれた。

 

 今年は開幕から先発投手5人で回すと中5日のケースが多くなり、負担は減るが、時には中6日、中7日のケースも出てくる。ベテラン左腕サバシアのように中4日を保ちたい投手もいるため、ローテーション編成が難しい。

 

 しかし、これは“表向き”。実はヤンキースは先発投手不足だ。指揮官は開幕カードを田中、サバシア、ピネダに託すことを明言したが、いまだに4、5番手が固まっていない。現在、セベリーノやミッチェル、グリーンなど候補はいるが、決め手に欠け首脳陣も断を下せずにいる。とりあえず4人目で投げさせ、見極めることになりそうだ。

 

 心身ともに充実している田中としては問題はないが、チームとしては開幕早々、厳しい台所事情が浮き彫りになった格好。ヤンキース先発陣に救世主は現れるのか。