【フロリダ州タンパ発】ヤンキースの田中将大投手(28)が7日(日本時間8日)、大一番の相手を視察した。午前中はキャッチボールなど軽めの調整、その後、本拠地で行われたレイズ戦を途中まで観戦した。レイズといえば田中が先発する4月2日(同3日)、開幕戦の相手だ。この日のメンバーも、昨季36本塁打の主砲ロンゴリアをはじめ1~5番は主力が名を連ねた。

 何度も対戦しているとはいえ、開幕戦の相手だ。田中は「いや、そんな目で見てなかったです」と余裕の構え。「同地区であまりメンバーも変わってなかったら(どういう戦いをするかは)わかっているから。それはもう、お互いにいえることだけど。だから別に…それが正直なところです」

 締めは「最後の最後、後味悪かったですけどね、ホームラン4本も打たれてね」と自虐ネタ。昨年9月に日米通じて自身初となる、3者連続を含む1イニング4本塁打を浴びた試合を、苦笑いで振り返り球場を後にした。

 もっともレイズは昨季は5試合先発して負けなしの4勝、防御率2・88。通算も8試合で6勝無敗、防御率2・82と、相性は抜群。警戒はするが神経質になる必要はないということか。今季の背番号19は泰然自若だ。