【マエケン夫人の告白 最終回】サンタモニカの新築の家 いきなり修理100か所!

2017年01月15日 11時00分

昨年11月に行われたトークイベントで息の合った様子の早穂さん(左)と前田(早穂さん提供)

【元局アナ青池奈津子のメジャーオフ通信・特別編:マエケン夫人・早穂さんが明かす「前田家裏日記」(最終回)】

 

 ドジャース前田健太投手(28)の奥様・早穂さんによる前田家メジャー1年目秘話もいよいよ最終回。カリフォルニア州サンタモニカに新築の家を購入したにもかかわらず、いきなり修理が必要だったという日本では考えられない話です。「たとえば、2階のマスターベッドルームのフロアが歩くとコンコン音がしたりとか、ドアがうまくアジャストしていないから鍵が閉まらないとか」。これがなんと「100か所くらいあった」というのだ。

 

 百歩譲って、保証期間内(前田家の場合は1年)であれば、費用は発生しないというから、良しと思うかもしれない。しかし、盲点は「業者が時間通りに来ない! 約束破りまくりで本当にひどい!」。早穂さんの気持ちが痛いほど分かる“米国あるある”。日本と異なり、修理やケーブルテレビ業者が時間通りに来たら、むしろ驚くくらいマイペースな国なのだ。

 

 このやりとりを子供の送り迎えや食事の準備の合間に、前田選手の登板日のことも気遣いながら一人でやるのは、さぞや根気がいったことだろうと思う。事実、昨年はソファに座った記憶がないほど、ひと息つく時間もなかったそうだ。

 

「30年も日本に住んじゃったから、どうしても日本では当たり前なのにということを押し付けてしまって、いつもストレスに感じていた。もうちょっと大きい心で全てを受け入れられていたら楽しめたかもしれない。でも、どうしても諦めきれなかった。見ていないと適当な修理をされたり、『イエス』と言っちゃったらそこで終わってしまうから、なんとか完璧にしてもらおうと…。何十年も働ける仕事でない中で、夫が頑張って稼いでくれたお金なのにって、そればかり考えてしまって…。自分の器が小さくて、全然余裕が持てなかったです。今年はもう少しエンジョイしているかもしれない」

 

 シーズン終了時、前田選手に早穂さんについて聞いてみると、少し照れながらこんな答えが返ってきた。

 

「家で日本と変わらない食事を食べることができた。家に帰る時が一番野球から離れられる時で、自分が悪い時とか、正直、家族がいないときついなって思う時がたくさんあったので、そういう意味でアメリカに一緒に来てもらって1年間頑張れたって思います。僕より圧倒的に大変だったと思う。僕は通訳も付いてきてくれるし、球団の人も助けてくれるんですけど、家のこととか子供のこととか全部任せっきりで、僕にはストレスがかからなかったので、ありがたいなと思います」

 

 あまり直接的に感謝を言うことは少ないそうだが、前田選手にとって早穂さんの存在が大きかったことは明らか。互いを気遣い合うすてきなご夫婦だと思う。

 

「アメリカにいるときって野球のことで精一杯でしたし、家族に何かをするっていう時間がなかった。日本に帰ったら家族とか子供と時間を作れるようにできればいいなと思いますし、行きたいところとかやりたいこととか食べたいものとか全部やっていければいいなと思います」

 

 帰ったら、日本のおもてなしが楽しみだと言っていた前田夫妻。少しでもゆっくり羽が伸ばせていますように。

 

 充電してよりパワーアップした前田選手と来月、キャンプでお会いするのが楽しみです。

 

 ☆まえだ・さほ 1985年7月19日、千葉県生まれ。フェリス女学院大時代、テレビ神奈川「みんなが出るテレビ」でリポーターを務める。在学中に「ジュニア・ベジタブル&フルーツマイスター」の資格を習得。2008年4月、東海テレビにアナウンサーとして入社。10年10月末に退社後、フリーに転向。15年2月、初のレシピ本「前田家の食卓」(幻冬舎)出版。

【関連記事】

関連タグ: